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クリエイティブの3000円

参考にした本:3000円の使いかた

著者:原田ひ香さん

みなさんは本を手にとって、思ってたイメージと違うからまた元の位置に戻す。みたいなことはあると思います。こちらの本も書店の目立つところにあり、思わずパラパラとして戻した本でした。ですが、実家に行った時に置いてあり、最初から読み始めたら、おもしろい!と思い、一気に読んでしまった本となりました。読んでよかった本でした。私はお金で嫌な思いもしたことがありますが、それが浄化されたような気持ちにさせてもらえました。今回は内容にはあまり触れず(これから読まれる人もいると思うので)、そこからの学びを普段の生活やクリエイティブで考えていければと思います!

今回もたくさん書いてしまいました^^;気になるところから読んでいただければ幸いです!

クリエイティブの3000円

クリエイティブの3000円は、子どもの頃にもらえるお小遣いと似ているのかもしれません。だって、どう考えたって足りないんだもん^^; 3000円くくりで、自分がクリエイティブで今まで何が買えたかなと考えると、まず本ですね。本は3000円でしたらだいたい買えます。それから、アドビ系のソフトなども入ります。こちらは月々のサブスクになりますが、だいたいその金額。今では相棒のような存在のiPadアプリProcreateもそのぐらいの金額でした。こう考えると3000円という金額は、もちろん購入するときは迷いますが、購入に至り易い傾向にあると思います。その反面、不要になってしまうことも結構あります。本に関しては、もう時代とあっていないもの、背伸びして買ったもの、自分の今の学びと合わなくなったものが、かなりあります。

そう考えると、何を学んだっけ?と分からなくなってしまった本と、かたやProcreateのようにずっとこよなく使えている(私の場合)ものとでは、もはや3000円の域を超えた「自分だけの価値」が生まれていることに気がつきました。この「自分だけ」というのは、そもそもiPadを使わない人にとっては、不要なものだからです。

 

お金をうまく使いたいのに、できない理由

失敗したくないから、口コミを読む。良い買い物をしたいから経験談を参考にする。なのに、けっこう思っていたイメージと違うこともあります。

ミニマリストという言葉もあり、本当にすっきりとした部屋に何も置かない生活をしている人たち。それを真似しようとしてもできないのは、何が自分にとっての価値なのか分からないからなんだと思います。毎日そう好きでもない洋服をとっかえひっかえ、そこからミニマリストを目指しても、何を残せば良いかわからない。だって、何が好きな服なのか分からないから。なら、買う時に厳選して慎重にと思っても、出会うまでに疲れしまったり、値段で決めてしまったり、結局どうどう巡り、服がまた増えますww 自分にとって、どんなものが価値があるのか、分からないんですね。

価値とつながる川上と川下

以前にも紹介した「考える練習帳」という本では、「考える」とは川上と川下の違いを理解すること、なのだそうです。例えば、川上が蓄積なし>川下は蓄積あり。服を選ぶ、本を選ぶ、という行為は、まだ所持していなくても、たくさんの選択の中から選ぶなら、蓄積された川下にいることになります。もっと俯瞰して、川上で考えてみると、そもそも、服や本を選ぶ自分の目的を知ることなのかもしれない、その川上を意識することで、川下にしっくりくる選択の答えがありそうです。

Procreateも、iPadユーザーなら、たくさんの人が持っている川下にあたります。この川下から繋がる川上が、自分にとってどうなのかで価値が変わってくるのだと思います。私の場合は、iPadを購入する前から、海外のデザイナーさんの描き方をじっくりみていました。憧れですね。川上が私の場合は、iPadではなく「憧れというイメージ」でした。その入り口が「じぶんの価値へと通ずる道」流れだったのだと思います。

そこは川下なのかもしれない

日々忙しいですから、条件と価格があっていればOKという選択もありますし、間違いではないと思います。効率良く買える方法ですし、いろいろ買ってみるわけにもいかないから、一つの判断基準にもなります。けれども部屋を見渡すと、どこかいらないものがあるような、でも何から手をつけていけば良いかわからない。年月というものは良い意味でも悪い意味でも、物も思い出も蓄積されていきます。

そういった状態、川下ばかりを見つめても、身動きが取れなくなります。もう一度、川上に思考をめぐらせイメージしてみる。食事を食べるときの美味しいイメージ。子供と会話しているときの楽しいイメージ。仕事が順調にいってるときの清々しいイメージ。疲れたときに安らげる観葉植物があるようなイメージ。そのイメージと、今の部屋を見渡すと、、まずは片付けかな…と思いました^^; そんなイメージから、片付けになるきっかけだったり、不必要な買い物をしなくなるかもしれません。結果的に、小さい買い物をしない分、貯金もできて、イメージにあったものを購入できるようになりそうです。

結局価値も、あなたが好きなこと

紹介した本の話も3000円からはじまり、もっと大きな額へと話は移行していきます。大きな額をうまく使えるようになるのは、たくさん稼いでいるからでもなく、もともと貯蓄が好きな場合もあります。投資とかもそうですね。音楽も映画も好きだから、そこから学んだことで、人生が変わる人たちもいます。好きだからです。

この自分の好きを軽視して、他の人の成功や価値に注力してしまうことが少しキケンにも思えています。私もここら辺で勘違いしていたことがけっこうありました。ビジネスをして成功している人も、結局ビジネスが好きなんですね。私の場合も結局、何かを作ることが好きで、そういったことの方が得意なようです。

お小遣いから分かる価値の見つけかた

お小遣いをもらえることはもうないですが、そのときにもらえたお金をどう使っていたかで、今の大切にしているものと繋がっているかもしれません。私の場合は、あまり参考になりませんが、駄菓子や何十円とかでできるゲームに使うのが楽しみで使ってしまうので、その他は、けっこう手作りをしたり、そうすることで満足感を得られていました。もしかすると、何かつくる。ということが今に繋がっているのかなと思いました。

みなさんは子供の頃は、どんなお小遣いの使い方をしていましたか?良かったら教えてくださいね^^もしかすると、そのときに好きで買っていたものが今の好きに繋がっているかもしれませんね。

おわりに

普段は生活するためのお金に振り回され、どこか改善したほうが良さそうだけど、良く分からない。そんな日々の流れでした。ですが今回3000円という切り口で書かせてもらい、すごく良い発見をすることができました。それは小さな買い物でも、今こよなく使えているものは自分の価値になっていると認識できたことです。お金が多い少ないは関係ない、自分が価値と感じられることが大切だと思えています。海外のデザイナーさんがきっかけで出会えたprocreatも、この先クリエイティブを続けようか、もっと別のことをしようか、分からなくなっていたときでした。気づけば若い頃のように働こうとしていた自分に無理がでていたんですね。自由に描けるイラストに出会い、新しいクリエイティブの命をもらえたような気がしています。

自分の価値に気づけること。その根底には自分の迷いや違和感がはじまりなのかもしれません。

クリエイティブの3000円。どんな買い物をしますか?いっそうワクワクするきっかけになれば私も嬉しいです。素敵な出会いがありますように…!紹介させていただいた本も機会があればぜひ読んでみてください。

お読みいただきありがとうございました!

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